はじめまして。あんこゆきです。
グローバル人材という言葉、数年前から話題になって、今やもう耳ダコですよね。
でも、言葉だけが宙に浮いていて、何だかぼんやりしている気がしませんか。
これまで私は幼少期に中国出身の友人ができ、中学高校ではオーストラリアに計半年間留学し、慶応大学入学後は韓国人や台湾人の友人と共同生活をしてきました。
海外での滞在期間は実は今のところさほど長くないのですが、海外の様々な地域出身の人々と関わってきた経験はかなりあります。
と同時に、彼らと関わろうとする多くの日本人とも私は関わってきました。
そんな経験から、本物のグローバル人材とは結局「他人の立場を想像して行動できる人」であることが基本なのではないかと思うようになりました。
文部科学省はグローバル人材とは
「世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人としてのアイデンティティを持ちながら、広い視野に立って培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性、新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識などを持った人間」
と言っています。
うん。長い。言ってることはなんとなくわかるし、反対もしない。が、しかし、抽象的な言葉の羅列すぎていまひとつ本質がつかめない。
「英語話せます!」
「マルチリンガルです!」
「国際政治の知識あります!」
「アメリカ詳しいです!」
「海外旅行よく行きます!」
もちろん母国語以外の言語が話せたり、外国に関する知識があるのは良いことだけど、それよりもっともっと大切なのは「他人がどんな環境で生きてきて今どんな心境なのかを想像できること・想像しようとすること」かと思います。
以前こんなことがありました
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日本在住の台湾人の友人が、お箸をナイフとフォークのように両手に一本ずつ持ってクロスさせて食べ物を切っていました。
(日本では「嫌い箸」の1つで「ちぎり箸」と言われる)
そこで初対面の日本人が「え!それはちょっと下品じゃないかなあ」と漏らしたところ
その台湾の子は「え!?そうなの!?それはごめんなさい!」と謝っていました。
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逆の立場だったらどうでしょう。
普段通り海外で食事を取っていたらいきなり「下品」と言われたわけです。
いや〜衝撃ですよ。普通にとろみ素材のベージュのワンピース着て高さも無難なヒール履いて足閉じて大声も出さずにご飯食べてるのに「下品」と。
Oh, dear...
確かに、ちぎり箸をしている人を見たら、どうしても「あれ?」と一瞬思います。でも、相手が台湾の子だと初めからわかっているなら、
「この子はこのお箸の使い方をしても台湾では咎められなかった可能性がある」
「台湾とはマナーが異なる可能性がある」
「日本人の視点で『下品』と言ったら相手は戸惑う」
ことは瞬時に想像がつくかと思います。
ちなみにこの後どうなったかというと
私や周りにいた他の台湾の友人が「これは日本独特のマナーなんだよね」とフォローしましたが、その子はけっこうショックだったようで「気をつけます」と言っていました。
確かに、日本で生きていく限り、日本のマナーを知る必要性は出てくるけど、守らない人全員を卑下するのはまた違うように思います。また、伝え方にもよりますよね。
自分の気がつかないうちに人を傷つけていて、それがいつの間にか大きな溝となっていくこともあります。普段自分のことを自国文化至上主義者だと思っていなくても、ふとした時にあらわれてしまうことって意外にけっこうあります。
人って多分自分と違うものに対してとても敏感なんだと思います。それが「興味」になるのか「警戒心」になるのかはその人次第ですが。
ただ、自分一人だけで生きていくことって、自分以外の人全員が滅亡しないと無理なので、どうせなら「興味」に変えたほうが純粋に楽しそうじゃないですか。
私自身、まだまだ想像力は足りていないけれど、普段から想像しようとする習慣はついてきたように思います。文部科学省の言っている定義の中にあるコミュニケーション能力にこの想像力が含まれているのかな。
これからこのブログでは、国際色豊かな愉快な仲間たちとの日常から得た興味深い文化の比較や、韓国、台湾に関する最新情報の発信をしていきます〜
駆け出しの者ですが、これからも宜しくお願いします!
ご静読ありがとうございました〜!
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またお会いしましょう!!